2016年11月6日日曜日

ともあ君は若くてイケイケのクライマー。この撮影をした2015年は、本人もまだまだこれからなのでがんばります、って言ってたけど、先日の「IFSCクライミングワールドカップ ボルダリング2016」で総合優勝して、ワールドツアーではチャンピオンになりました。日本人男子では初ですね。だから今、この人が世界のトップです。
 身体はバキバキで、パワー系。登りながらも、腕の力だけで飛び移ったりするような人。歩いてるときも弾むような動きで、全身がバネなん動きで、かっこよかったです。
ともあ君です。この岩はローカルの人がラインを教えてくれて、それを試しているところです。ホールドの話には専門用語がいっぱいあって、横で聞いていてもまったく意味が分かりませんでした。だけど実際に岩を見ながらそうやって話したら、分かった分かって言ってササッと登っちゃうんですよね。
 岩によってはずっと「悪いわ〜」って言ってるんです。なんだろうと思っていたら、ホールドが良くないことは全部悪い。滑りやすい、指が引っかからないとか、そういうの全部含めて悪いって言ってるんです。「悪い、あ〜悪い、悪いわ〜」って言う声が四国の谷にこだましてる様子は、ちょっとおもしろかったです。
登り切ってガッツポーズ。こういう、勢いのある感じもともあ君の若さが出ていて好きです。逆にとおる君は、こういう仕草はしない。あきよちゃんは静かに喜んでる感じ。身体全体にその人の個性が現れてくるのは興味深かったです。
■Neil Hartmann(にーる はーとまん)
1972年カリフォルニア州サンディエゴ生まれ。91年から父とともに北海道で暮らし始める。北海道のラジオやテレビ番組の司会者として活動するかたわら、スノーボード映像の撮影を独学で開始。代表作は北海道在住のスノーボーダーのドキュメンタリー作品シリーズ『CAR DANCHI(車団地)』。「One Films」主宰。